本日の一冊:少年Y | Tana



本日の一冊:少年Y


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少年Y
 

火曜更新担当イズミです。

おすすめの漫画を僕の感想等も交えつつご紹介する、『本日の一冊』。

本日ご紹介する漫画は『少年Y』。

 

原作:ハジメ 作画:とうじたつや『少年Y』2012年〜2015

 

少年Y表紙
 

実は原作のハジメ先生は、以前ご紹介した『オンノジ』の作者である施川ユウキ先生の別名義です。

ずっと気になっていた漫画なのですが、中々タイミングがなく、先日ついに第一巻を読みました。

既に完結している作品なのですが、実はまだ一巻しか読んでいません。

しかしとても面白かったので、鉄は熱いうちに打て、という感じでご紹介して行こうと思います。

 

あらすじ

“少年、栗原ユズルは転校生として学校に登校する日、幼い頃の夢を見た。夢の中では蟻を玩弄し、その体のもろさについて神に疑問を呈した昔の自分が写っていた。

人付き合いが悪く、自意識過剰な性格であったユズルはその日学校へ向かうのが苦痛であった。友達が出来ず孤独であることは別段かまわなかったのであ るが、「友達ができない人」と思われるのが怖かったのである。そして、緊張を胸にして校舎の前まで辿り着いたとき、教室を見上げると1人の少女が彼を見下 ろしていたのに気付く。その後、担任の教師と共に教室へと向かい、先に教師が紹介のために中へ入った。やがて「入って来い」という声とともに教室へ足を踏 み入れたユズルの目に飛び込んできたのは、教師とクラスメイト全員が絶命し床に転がっている光景だった。

只事でないことが起きていると頭の中がパニックになるが、そのとき携帯電話に覚えの無い番号からの着信がある。震えつつも電話に出ると相手は自分は 神であると称し、これは願い事をかなえた結果であると語りだした。その時ふと視線を感じ、後ろを振り返ると、そこにはさっき校舎前にて自分を見下ろしてい た少女が携帯電話を持って立っていた。”※Wikipediaより

 

登場人物

 

栗原 ユズル(くりはら ゆずる)

ゆずる
 

本作の主人公。人付き合いが苦手で昔から友達がいない。転校生として登校した日から悪夢が始まった。

 

ワビコ

わびこ
 

自らを神、又は神の使いであると称する少女。ユズルの担任とクラスメイトを絶命させた。

決め台詞は「チョチョイのチョイス!」。

 

神を名乗る少女

主人公ユズルは転校初日、憂鬱な気持ちで学校に向かっていた。

人付き合いが苦手な彼は、もし友達が出来なかったという不安を抱えていた。

しかし彼が恐れていたのは「友達が出来ない事」ではなく、「友達が出来ないやつだと思われる事」であった。

 
写真 2015-10-13 17 36 33この感覚はなんとなく理解出来る。
 

色々と考えすぎてしまう彼は、教室の前で担任に呼び出されるのを待っている間、教室内のこれからクラスメイトになる学生達の会話をきいていた。

 

写真 2015-10-13 17 37 59
 

そして、ぽつりと呟く。

 

写真 2015-10-13 17 38 35
 

そして、憂鬱な気持ちのまま、先生に「入ってこい」と言われ、教室に入るユズル、その目に飛び込んで来た物は。

写真 2015-10-13 17 38 54
 

なんとクラスメイトと担任の死体だった。

そして彼はそこで、神を名乗る少女『ワビコ』に出会う。

 

 

突如迫られる選択

ワビコは自分が神である事の証明としてユズルに、死亡した学生達の魂を見せます。

そしてワビコはユズルに、

「時間内に、生き返らせる価値のある人間を1人だけ選んでください。その人間を生き返らせてあげます。」

と言います。

 

写真 2015-10-13 17 40 32
 

しかし、ユズルは今日転校してきたばかりであり、

まだ挨拶すらしていない為、誰の事も知りません。

故に彼は、「見ず知らずの人間の命に順番をつけるような真似が出来る分けない」と答えます。

もし人を生き返らせる事が出来るなら、全員を生き返らせろ、と続けます。

 

写真 2015-10-13 17 40 49
 

しかしワビコは、ユズルのその言葉は「知り合いが中にいれば順番がつけられる」という意味であり、

「命に順番はつけられない」等と言っていても、それは単に自分から見てランク外にある命に関心がないだけだ、と言い放ちます。

「つけようと思えば命に順番はつけられる」、「正解なんて求めていない、そんな物はないのだから」と、

ワビコはユズルに決断を迫ります。

 

わびこ
 

選択の連続

一番最初に迫られる選択は、「クラスの中で1人だけ助けたい人間を選べ」という選択ですが、

ユズルは今後もいくつかの切断を迫られ続けます。

それはどれも命に順番をつけるといった内容の物です。

その度にユズルは何かと屁理屈で自分を納得させて誰かを選びますが、彼自身それが屁理屈だと言うことはわかっています。

 

『命に順番をつけろ!』と言われる事は中々ありません、『命は平等である』と言った事を言われる機会の方が多いと思います。

しかしワビコが言う様に普段我々は無意識に命に順番をつけ、無意識に何かを選びとっています。

この普段何気なく、無意識にしている選択を意識的に行わせるというのがこの作品の肝なのではと思います。

 

独特のセリフ回し

これは純粋な楽しみ方ではないのかもしれないですが、

僕はそもそも施川ユウキ先生の漫画が大好きなのもあり、

絵柄は全然違うにも関わらず要所要所に感じる「施川先生らしさ」にニヤリとしてしまいます。

 

写真 2015-10-13 21 49 55
 

このシーンなんかそれが如実で、どうしても頭の中で施川先生の絵柄でイメージしてしまいます。

 

無意識にしている多くの選択

最初に言った様にまだ一巻しか読んでいないため、今後の展開次第で全体の評価がどうなるかはわかりませんが、

普段無意識に自分がしている行為に気付かされ、はっとするような一巻でした。

皆様にも是非読んで頂きたい一冊です。

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