音を可視化するアーティスト | Tana



音を可視化するアーティスト


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ニコライ

映像は目から入って来る情報です、そして音は耳から入って来ます。

それぞれ全く異なる物ですが、表現の世界にはその境界をなくそうとしている人達がいます。

 

一応僕は、映像系の人間なので、普段は仕事で簡単な編集等をこなす事が多いのですが、

仕事としての映像だけでなく、アートとしての映像にも強い関心があります。

映像の学校に通っていた時に、色んな事に興味を持ち、色々試してみましたが、

興味があった事の一つに「音を可視化する」と言う物がありました。

それに最初に関心を持ったのは、オーディオのケーブルをモニタの映像入力に差し込んだらどうなるのかな?という考えを実行してみた時です。

 

しましま

 

 

このように画面にしましまが表示され、音に合わせて変化します。

そして、その映像をカメラで撮影し、その映像の出力をオーディオの入力に入れると、多少いびつにはなりますが、元の音楽が再生されます。

それに気付いた時に、単純に、「あ、面白い。」と思い、音楽を可視化する事に関心を持つようになりました。

 

そんなきっかけがあって私は音の可視化、そして音と映像の関係性に強く興味を持つようになりました。

今回はそんな聴覚と視覚の境を行き来する1人のアーティストを紹介したいと思います。

 

カールステン・ニコライ

 

ニコライ

ミュージシャン、「アルヴァ・ノト」としても知られるビジュアルアートと音楽を行き来するドイツのアーティスト。

幼少期は蝙蝠に強い興味を持ち、蝙蝠とコミュニケーションがとれると本気で考えていた。

それが彼のアーティストとしての活動の原点となっている。

 

音を感じる作品

僕がカールステン・ニコライに興味を持ったのは、もういつの事だったかも覚えていないのですが、

何年か前美術館で、彼の作品を見ました、映像を使用したインスタレーションでした。

それは音のない作品でしたが、そこに音は確かにありました。

美術館で誰かの作品をみて、良いなと思ったら名前を確認します。

でも僕はその場では名前を頭に入れても基本的には覚えません。

ですが、他の展示でも作品をみて、「これは音を感じる作品だな」と思い、名前をみると彼の作品だった、という事が何度か続きました、

僕はそれによって彼の名前を頭に刻みました。

 

Telefunken

視覚的な作品の中で音を感じさせる彼の作品にぐいぐいと引き込まれて行きました。

彼の作品は、僕がケーブルを差し替えて遊んでいたのと同じように、

発想としては非常にシンプルな物も多いです。

ですが、資格的表現に落とし込む事で、普段は聞こえない音でも見る事ができ、

場合によっては耳で聞く異常に音の存在を感じる事が出来ます。

僕は彼の作る、音のない音に溢れた空間に魅力を感じます。

 

音楽家としての「アルヴァ・ノト」

アーティスト、カールステン・ニコライは、ミュージシャン、「アルヴァ・ノト」でもあります。

 

非常に繊細で美しい電子音楽です。

ノイズを編集して繋ぎあわせた実験音楽ですが、ノイズを使用してこれだけ豊かな音楽表現が出来るのもすごい事だと思います。

ライブでは視覚的なパフォーマンスも行われるのですが、これが音楽とマッチしていて素晴らしいです。

ミュージシャンでもある彼だからこそ、あれだけ色々な形で音を感じさせる事が出来るのかもしれません。

 

文化庁メディア芸術祭

 

メディア芸術祭

 

2月5日から開始の文化庁メディア芸術祭のアート部門の大賞にカールステン・ニコライの『crt mgn』という作品が選ばれています。

この作品もまた視覚と聴覚を刺激する作品の様です。

メディア芸術祭はたくさんの作品やアーティストを知れる良い機会だと思います、是非足を運んでみては如何でしょうか。

 

2月5日スーパー・デラックス

文化庁メディア芸術祭で大賞を受賞した事を記念して、六本木スーパー・デラックスにてカールステン・ニコライがオーディオ・ビジュアル・パフォーマンスを行います。

メディア芸術祭も5日からなので、同じ日に『メディア芸術祭→スーパーデラックス』の順で行くのも良いかもしれません。

 

カールステン・ニコライwebサイト

メディア芸術祭webサイト

スーパーデラックスwebサイト

 

音と映像の関係性を追求している作家さんは沢山いるので、今後どんどん紹介して行けたらなと思っています。

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